2015年2月16日月曜日

切迫早産体験記⑨〜出産〜

入院中、子宮頸管の最短記録は5mm!内診のたびに「ペラペラですね」と先生に言われていました。点滴を減量するときや外すときに張り返しで陣痛につながるんじゃないか、退院しても数日でまた入院になるんじゃないかと先生も看護師さんも予想していたと思います。その予想、裏切ったぜ。

本日39週5日、男の子を出産しました。36週3日で退院して3週間あまり、実家でゆっくりすることができました。

10分間隔の張りが始まって痛みも出だし、急いで病院へ。病院に着いた時点で子宮口は5cm開いていて、陣痛室で痛みに耐えること1時間、分娩室で力むこと1時間、計4時間で生まれました。経産婦、しかも子宮頸管がほぼないということで子宮口が全開になるまで速かった!第一子のときは18時間かけての出産だったので、「えっ、もう分娩室に移動?もう生まれるの?」とあっという間に感じました。

切迫早産体験記シリーズは今回の出産報告で終わりです。お付き合いいただき、ありがとうございました。人事だと思っていたら、まさか自分が切迫早産で入院。入院中は退院が果てしなく遠く感じましたが、ありがたいことに一日一日は着実に過ぎていってくれました。

切迫早産で二ヶ月近く入院していた病院に、今は出産で入院。ここの病院の産婦人科は2人部屋なのですが、切迫早産の入院中に何人の産後のママと同室になったことか。母子別室なので産後のママは数時間おきに授乳で呼ばれるのですが、それがどれだけうらやましかったか。ついに私も仲間入り!

このブログを読んでくれている方は今切迫早産で入院中の方が多いんじゃないかと思います。やりきれない気持ちになったらコメントください。その気持ち、わかる!!

2015年2月14日土曜日

上野動物園@上野

訪問時の子供の年齢:1歳7ヶ月(2014年9月)
料金:一般¥600 中学生¥200(小学生以下は無料)
パンダがいることで有名な上野動物園。園内は東園と西園に分かれていて、JR上野駅公園口から行くと東園スタートになります。東園のルートはパンダから始まるので、最初に目玉のパンダをおさえられます。東園はパンダ、ライオン、トラ、ゴリラ、ゾウ、サル等がおり、西園はウサギやヤギ等の動物と触れ合える子ども動物園、ペンギン、キリン、サイ、カバ、爬虫類等がいます。たいていの来園客は東園をまず周り、休憩所で昼食や休憩をとって、西園に移動すると思います。よって午前中、西園は空いています。東園が混んでいたら東園を後回しにして、西園から見るのもお勧めです。東園はトラとゴリラのスペースが広いんですが、広過ぎてその瞬間に動物が見える窓や角度が限定されているためすぐに人集りができて、なかなか目当ての動物を見ることができません。一方西園は多少人集りができていても見える動物が多いです。西園で一番人気なのは動物と触れ合える子ども動物園です。触れ合いエリアにはベビーカーで入ることはできず、入り口にベビーカーを置いておきます。子どもにはせっかくの機会なのでゆっくり動物と触れ合ってほしいものですが、混んでいる時は触れ合いエリア入場に待ち時間があり、滞在時間に制限もあるようです。1歳7ヶ月の息子はここで遠慮がちに動物に近づいていました。親としてはそんな息子を応援しつつ、ヤギの糞を踏みまくっているのが気になってしまいました・・・口に入れなくて良かった。

東園と西園の間にはモノレールが運行しています(片道大人¥180、2歳以上の小児¥80)。乗車時間1分半とあっという間ですが、このモノレールが結構人気。車内は狭く、一度に乗れる人数が少ないので、混んでいる日は行列ができています。乗車時ベビーカーはたたまなければいけません。

昼食ですが、お弁当を持参するにしろ園内で買うにしろ、最初の休憩所で食べず少し先で食べるのがお勧めです。皆最初の藤棚休憩所で食べようとするのでそこだけ混むのですが、先の休憩所や食堂に行くにつれて空いてきます。ただ各売店や食堂でメニューが違うので、気になるものがあれば後で後悔しないようにそこで買う、または食べてください。

帰り道ですが、JR上野駅を利用する場合、エレベーターの場所のわかりやすさや道の歩きやすさを考えると東園の表門にまた戻ってJR上野駅公園口から帰るのが一番楽だと思います。

オムツ替え:あり
授乳室:あり
アレルギーっ子の食事:フライドポテト@カフェ カメレオン(不忍池テラス前 西園売店)店員さんにアレルギー情報を聞くと、アレルギー情報の載ったファイルを出し確認してくれました。

2015年2月11日水曜日

切迫早産体験記⑧〜上の子〜

第二子妊娠がわかったとき、上の子は1歳3ヶ月。第二子の予定日は上の子の誕生日と二日違いなので、2歳離れになる予定。上の子がいての妊婦生活は大変だなとつわりが始まってから痛感していた。しんどくて横になって休みたいが、寝ていると遊びたい息子が襲ってくる。家事はなるべく手を抜くようにしていたが、アレルギーがあって市販品がほとんど食べられない息子のご飯は作らなきゃいけない。とにかく寝ていたい。でも息子を一日1回は外に連れていかないと息子の機嫌が悪くなる。ママ、今そんなに体力ないよ〜。そして切迫早産で一番悩んだのが上の子のこと。そもそもうちで絶対安静だとしても、家事も育児も放棄しなきゃできない。

私は里帰り出産なので子宮頸管が短いとわかった翌日に予定を早めて東京から兵庫の実家に帰省しました。帰省翌日の朝、息子がまだ寝ているうちに出産予定の病院へ妊婦検診へ行きそのまま入院。息子の寝顔しか見ずに入院になってしまいました。息子は1歳9ヶ月。1年9ヶ月毎日一緒にいたので急な母親不在に子供がどんな反応をしているのか心配で仕方がない。4ヶ月前に2週間程帰省してばぁばやじぃじ(子供にとって)と一緒に過ごしたとはいえ、母がいなくて泣き暴れているんじゃないか。正直なところ私自身が息子に会えなくて寂しい(涙 携帯で息子の写真を何度も見て眠る。

入院初日の面会はばぁばが1人で入院用品を持ってきてくれました。息子はたまに「ママ?」と不安そうにママを探すけど、機嫌良く過ごしているということ。翌日の面会はばぁばが息子も連れてきてくれたのですが、ママにぎゅっと抱きついて数分シクシク泣いていました。これはたまに息子を託児に預け、迎えにいったときの反応と同じ。でも託児のときはお迎えの後一緒に帰るけど、今回はママは病院に残り、息子はばぁばと帰宅。ママと離れた後、しばらく泣いていたそうです。次の日2回目の面会では目を合わせてくれず、自分から寄ってこない。かたくなに目をそらし、表情もやさぐれたかんじ。それに服の袖をずっと噛んでいる。ママが急にいなくなって、傷ついているのかな?ママに嫌われたと思っているのかな?そんな息子を見ていて私も切なくなる。一緒にいられなくてごめんね。

入院した週末に主人が東京から来て、しばらく息子は埼玉の主人の実家にお世話になることになりました。その間主人も埼玉の実家から職場に通い、できるだけ息子の相手をすることに。今までで2ヶ月に1回は主人の実家に遊びに行ったり、私がつわりでしんどいときに一週間親子でお世話になったりはしたけど、義理のお母さんに息子のお世話を全て任せるなんてもちろん初めてのこと。アレルギーっ子の息子でも食べられるご飯をご馳走になったことあるけど、ご飯を食べさせたり、オムツを替えたり、お風呂や寝かしつけなんてお願いしたことなかった。しかもあらかじめお世話の手順を説明する余裕もなかったから、義理のお母さんにとって本当に大変だったと思う。主人にとっても今までになく息子のお世話をした期間じゃないかな。私の退院が近くなるまで一ヶ月半、息子は埼玉にいました。その間たまにテレビ電話や写真で息子の顔は見られるものの、直接会うことはありませんでした。ちなみに主人が息子を埼玉に連れて行く最後の面会で号泣したのは息子ではなく、私。息子はパパに会えて嬉しそうでした。息子よ〜ママのこと忘れないでね。息子と会えない期間は息子が喜ぶようにと息子のためにフェルト手芸をしていました。

息子に再会したのは一ヶ月半後。私の退院が翌週に迫った週末、息子と主人が兵庫に来ました。息子は久しぶりに実物のママを見て驚いているのか、困惑しているのか、硬直していました。今回も自分から寄ってこないのは同じですが、表情が明るい。チラッとたまにこっちを見てくれる。帰り道で少し「ママ〜」と泣いていたようですが、面会を重ねるにつれて病院でママに会うのに慣れたようで自然な姿を見せてくれるようになりました。

息子が兵庫(私の実家)に戻ってきて一週間後、私も退院することができ、また一緒に生活できることになりました。私の入院中、主人の実家と私の実家にいた息子は話に聞く限り母不在が理由でギャン泣きすることもなく、普通に過ごしていたようです。が、やはりずっと寂しさを我慢していたようで、うちで一緒に生活できるようになるとママにべったり。それまでばぁばとお風呂に入ったり寝たりしていたはずですが、全てママじゃなきゃ駄目。ママが見えてなきゃ駄目。日が経つにつれてばぁばのお世話も受け入れるようになりましたが、基本ママがいなきゃ駄目。退院後2週間経って、やっとママべったりがおさまってきました。下の子が生まれる前に上の子とゆっくり過ごせる時間を持てて良かった。


自分の入院によってこんなに周りに迷惑をかけるとは思っていませんでした。小さい息子をはじめ主人、義理の実家、自分の実家にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。皆本当にありがとう。

2015年2月8日日曜日

切迫早産体験記⑦〜良かったこと〜

入院して良かったことを書いておきます。今書いておかなきゃ、ただ辛い入院の思い出だけ残ってしまう。

赤ちゃんが36週までお腹の中にいてくれた

先生、看護師さん、ありがとうございました。

自由な時間

入院していなかったら、絶対にこのブログは書けていません。1人でのんびり本を読んだり、テレビを見たり、手芸をしたり、独身時代に戻ったかのようでした。いろいろできることに制限はあったけれど、家事もしなくていいし、今後二度とない時間だと思います。

母体の体重増加が止まった

妊娠してから順調に増えていた私の体重。29週で妊娠前と比べて10キロ重くなっていました。1人目の妊娠中は29週で8キロ増加ぐらいだったのですが。入院後は病院の管理された食事のおかげで食べ過ぎることもなく、むしろ食欲がなくなるぐらい健康的なメニューで、赤ちゃんの推定体重は順調に増えつつ私の体重は増えなくなりました。とはいっても入院中約2ヶ月で2.5キロは増えましたが、自宅にいたら胃が子宮に圧迫されながらもお菓子を食べてしまい、もっと太っていたと思います。

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)が治った

妊婦、特に経産婦がなりやすい下肢静脈瘤。見事に二人目の妊娠で私もなりました。妊娠で静脈瘤ができやすくなったのに加え、まだお腹がそこまで大きくなく動けるうちにと思って一日中あまり休むことなく家事をしたり出かけたりして立っている時間が長かったことが原因だと思います。何か太ももがかゆいな〜と見てみたら、膝の裏から太ももにかけて血管が黒くボコボコに浮き出ていたんです。命に別状はないけど、見た目がちょっと・・・。妊婦検診の際に先生に相談しても「妊婦さんにはよくあることです」で済まされてしまい、どうしようかと思っていました。そんな悩みの一つだった下肢静脈瘤、ベッドでずっと横になっていたおかげで治りました。



何事にも意味がある!!上の子のお世話で主人、義理の実家、自分の実家に多大な迷惑をかけましたが、これにもきっと意味があるはず。上の子に関してはまた次回書きたいと思います。

2015年2月6日金曜日

切迫早産体験記⑥〜入院費〜

切迫早産で長期入院が決まり、最初はそれどころじゃないけど、徐々に気になってくるのがお金のこと。病院の会計の人に入院費がどれぐらいになるのか聞いても、「治療内容によって変わってくるので」と言って教えてくれませんでした。だいたいの金額でいいのでと食い下がっても、数字一つ教えてくれません。ネットでいろいろな人の体験談を読むと、①入院・治療費②食事代③差額ベッド代(個室代)がかかるということでした。「①入院・治療費」は保険適用になる部分がほとんどで、保険適用だと健康保険が利用できます。しかし保険適用で3割負担だとしても、長期入院だと高額になるのは間違いありません。そこで高額療養費制度が助けになります。これは同一月の医療費の支払いが高額になった際、自己負担額の一定金額を超えた分が後日の申請で払い戻されるものです。「②食事代」は入院中一食¥260で計算します。「③差額ベッド代」は個室代です。私が会計の人に入院当初確認できたことは「差額ベッド代はかかっていない」ということだけでした。

以下、私の入院した総合病院で実際にかかった費用です。費用は月ごとにまとめられており、自費扱いの妊婦健診代は除きます。

平成26年12月3日〜平成26年12月31日 計 約10万円

【内訳】
入院費 保険適用前 ¥750,050 
本来なら3割負担で約22万円となるところですが、高額療養費制度で自己負担は約8万円(所得によって変わるので注意)でした。
食事 ¥22,360(1食¥260×86回)
差額ベッド代 ¥0

平成27年1月1日〜平成27年1月24日 計 約10万円

【内訳】
入院費 保険適用前 ¥529,490 
12月分と同じく、本来なら3割負担で約15万円となるところですが、高額療養費制度で自己負担は約8万円(所得によって変わるので注意)でした。
食事 ¥18,200(1食¥260×70回)
差額ベッド代 ¥0

私は12月上旬の入院だったので、12月分の入院費支払いまでに限度額適用認定証を申請し、病院の会計に提示することができました。高額療養費制度は一度窓口で自己負担分を支払った後、後日一定額を超えた分が払い戻されますが、限度額適用認定証は事前に提示しておくことで窓口の支払いの時点で一定額までの支払いで済みます。
また退院後、同じ月に検診か何かで同じ病院の同じ科にかかるとしても入院と外来で限度額は別扱いなので気をつけてください。私は1月24日に産婦人科を退院し、1月30日に同じ病院の産婦人科に妊婦検診に行きました。その時保険適用の項目があり、1月の入院費は限度額を越えていたので保険適用分は支払わなくてもいいんじゃ?と思っていたら、「入院と外来は別扱いです」と会計で言われました。

まさか出産前にこんなにお金がかかるとは、痛過ぎる(涙 他の切迫早産の方のブログを読んでいると、入院保険に入っていたから自己負担はほとんどなかったとか、むしろプラスになったお金で赤ちゃんグッズを買えたとか、賢いママがたくさんいらっしゃいました。

いいな(切実