2016年10月30日日曜日

結核隔離入院①〜結核の発覚〜

まさかの入院。今回は結核。以前切迫早産で2ヶ月入院したけど、今回はもっと長くなるかも。現在入院61日目で記録を更新中。ちなみに入院したのは子供たちではなく、私(母親)です。

代表的な結核の初期症状は咳、痰、微熱、体重が減る、食欲がない、寝汗をかくこと。でもこれらの症状って風邪を引いた時と同じじゃない?今思えば咳も微熱もあったし、体重も少し落ち、少食になっていた。ただ微熱といっても37.0〜37.3度、体重は1kg減ったぐらいで、風邪の引き始めだと思っていた。

私の咳が始まったのは2015年の8月頃だったかな。8月以降、悪化したり、良くなったりを繰り返していた。咳が特にひどくなるのは夜と朝。咳がマシになってきても、完全に咳がなくなることはなく、1年ぐらい続いた。この一年間、ずっと咳を放置していたわけではない。咳のことで何度か医者にかかったが、ある近所のクリニックでは疲れや風邪が原因、他のクリニックではアレルギー性気管支炎と診断された。でも処方された薬を飲んでも治らない。さすがに長すぎるので、呼吸器内科にかかってみることにした。

呼吸器内科を受診する決め手となったのは、深く息を吸えないと気づいたことだった。2016年6月からヨガを習いだしたのだが、ヨガでは呼吸が大事で、大きく息を吸って行うポーズがいくつもあった。しかし私は大きく息を吸おうとすると必ず咳き込んでしまい、浅い呼吸しかできなかった。これはおかしいと思い、2016年8月24日(水)に呼吸器内科を受診した。

呼吸器内科でレントゲンを撮ってみてびっくり。肺全体に白いモヤモヤがかかっている。正常な肺は空気を多く含み、X線の通りが良いので黒く写るらしい。でも私の肺は素人が見ても異常がわかるぐらい白いモヤモヤがかかっていた。レントゲン写真を見た先生も動揺している様子だ。急遽CTも撮ってみたが、やっぱり肺にモヤが広がっている。「おそらくアレルギー性のものだと思うけど、ちょっとモヤが多いので明日にでも大きな病院で検査を受けてください」とのこと。

翌日大学病院の呼吸器内科を受診。レントゲン写真を見て、先生がコメント。「(白いモヤが)派手に広がってますね。おそらくMac症でしょう。」結核ではないかと聞くと「結核の可能性も少しありますが、多分Mac症でしょう。肺癌ではないです。」Mac症は結核菌の仲間が引き起こす肺の病気らしいが、人から人へ感染することはないので、感染しても隔離されることはない。一方、結核は空気感染するので即隔離入院。病気を特定するために、血液検査と痰の検査もすることになった。血液検査は注射器ですぐ血を取れるが、痰は出そうと思ってもすぐ出るものではない。痰の検査の容器をうちに持って帰って痰が取れればその日に病院に提出、痰が取れなかったら4日後に胃液の検査の予約をしている。この胃液の検査は鼻から管を入れて胃液を取るもので、私は痰が出たので結局やらなかったが、すごく痛いらしい。

8月26日(金)に痰を提出し、胃液の検査はしなくて良くなった。先生の予想通りMac症であれば、他の人に感染してないし、入院する必要もない。しかし現実はそんなに甘くなかった。29日(月)の夕方に病院から電話があった。「検査の結果は結核でした。今から入院する病院を手配しますが、明日から入院だと思っていてください。」ガーン。この辺(東京)で結核の隔離病棟があるのは新宿区か清瀬市。幸い家から近い新宿区の国立国際医療研究センター病院に決まった。翌日から入院となるところだったが、翌々日じゃなきゃベットが確保できないようだ。よって8月31日(水)から結核で入院することになりました。


私は検査の結果が出てから入院まで1日準備する時間があったから良かった方。検査結果を聞きに行ったらそのまま入院になったという人もいる。結核とわかると翌日どころか即時職場に出勤することもダメ。結核の疑いがあるときはすぐに入院準備と身辺整理を。