2016年11月26日土曜日

結核隔離入院④~入院期間~

隔離入院ってどれぐらいの期間なんだよ。一番気になるところ。

入院は最短で4週間、大体の人は2ヶ月、長い人は3ヶ月~4ヶ月ですかね。4週間で退院できる人は、結核を発症して早い段階で入院した人。まだ咳や微熱の症状はほとんど出てないけど、たまたま検診や検査があり、結核が発覚した人。または数週間軽い咳が続き、病院で検査をしてもらったら結核だった人。この初期の咳で結核判明につながる検査をしてもらえた人はラッキーだったと思う。風邪と判断して風邪薬を処方するお医者さんも多いから。ただこの風邪薬を飲んでも咳はなくならないから、患者自身が風邪じゃないと気づかなきゃいけないけないんだね。咳がひどくなってから早い段階で入院した人は2ヶ月。咳がひどくなっても放置し、体がフラついてきてやっと病院に行った人は3ヶ月~4ヶ月。そこまで病院に行かなかった人は病院嫌いが多いね。

ちなみに私は3ヶ月~4ヶ月グループ。何回かクリニックに行って、風邪と診断され、「あぁ、風邪か」と放置していた。入院生活3ヶ月目になると、結核病棟の長期入院患者TOP5にランクインします。つまりほとんどの人は3ヶ月を迎える前に退院していくんだよね。

ちなみに退院基準は塗抹検査で3回連続(-)マイナスが出ること。この塗抹検査は痰の中の結核菌の多さを検査するもので、検査結果は(-)、(±)、(+1)、(+2)、(+3)で表される。塗抹検査は週一回行われ、その日の夕方以降に結果がわかる。薬を飲み始めて2週間後の塗抹検査から退院基準にカウントされるので、退院は入院から最短4週間後。2回(-)が出たとしても、3回目で(+)が出るとまた振り出しに戻る。その後また3回連続(-)が出るまで最短21日。ただ塗抹検査で3回連続(-)をクリアし、退院したとしても、すぐ仕事に復帰できるかは別問題。接客業の場合、培養検査をクリアしなければ復帰できないケースが多い。

培養検査とは痰を結核菌が育ちやすい環境におき、菌が育つかを見る検査。これで生きている菌か死んでいる菌かがわかる。6週間培養し、菌が生えると結果は陽性、生えなければ陰性となる。。接客業の人で塗抹検査をクリアして退院したけど、培養検査が陽性なので復帰できず、退院後も毎週病院に痰を提出している人も少なくない。培養検査は結果がわかるのに6週間かかるから、長いんだよね。ちなみに入院期間が長いと、塗抹検査で(+)でも培養検査で陰性になることがある。培養検査で陰性が3回連続出ることも退院基準の1つ。ただ普通の人は培養検査の結果より早く塗抹3回(-)が出るから、塗抹検査で退院していく。培養検査で陰性が3回出るには、最短でも3ヶ月かかる。

生活環境によって、退院基準が塗抹ではなく、培養の人もいる。例えば私。1歳と3歳の幼い子供がいるので、培養検査をクリアしなければ退院できなかった。結局4ヶ月かかったよ〜。

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