2015年2月11日水曜日

切迫早産体験記⑧〜上の子〜

第二子妊娠がわかったとき、上の子は1歳3ヶ月。第二子の予定日は上の子の誕生日と二日違いなので、2歳離れになる予定。上の子がいての妊婦生活は大変だなとつわりが始まってから痛感していた。しんどくて横になって休みたいが、寝ていると遊びたい息子が襲ってくる。家事はなるべく手を抜くようにしていたが、アレルギーがあって市販品がほとんど食べられない息子のご飯は作らなきゃいけない。とにかく寝ていたい。でも息子を一日1回は外に連れていかないと息子の機嫌が悪くなる。ママ、今そんなに体力ないよ〜。そして切迫早産で一番悩んだのが上の子のこと。そもそもうちで絶対安静だとしても、家事も育児も放棄しなきゃできない。

私は里帰り出産なので子宮頸管が短いとわかった翌日に予定を早めて東京から兵庫の実家に帰省しました。帰省翌日の朝、息子がまだ寝ているうちに出産予定の病院へ妊婦検診へ行きそのまま入院。息子の寝顔しか見ずに入院になってしまいました。息子は1歳9ヶ月。1年9ヶ月毎日一緒にいたので急な母親不在に子供がどんな反応をしているのか心配で仕方がない。4ヶ月前に2週間程帰省してばぁばやじぃじ(子供にとって)と一緒に過ごしたとはいえ、母がいなくて泣き暴れているんじゃないか。正直なところ私自身が息子に会えなくて寂しい(涙 携帯で息子の写真を何度も見て眠る。

入院初日の面会はばぁばが1人で入院用品を持ってきてくれました。息子はたまに「ママ?」と不安そうにママを探すけど、機嫌良く過ごしているということ。翌日の面会はばぁばが息子も連れてきてくれたのですが、ママにぎゅっと抱きついて数分シクシク泣いていました。これはたまに息子を託児に預け、迎えにいったときの反応と同じ。でも託児のときはお迎えの後一緒に帰るけど、今回はママは病院に残り、息子はばぁばと帰宅。ママと離れた後、しばらく泣いていたそうです。次の日2回目の面会では目を合わせてくれず、自分から寄ってこない。かたくなに目をそらし、表情もやさぐれたかんじ。それに服の袖をずっと噛んでいる。ママが急にいなくなって、傷ついているのかな?ママに嫌われたと思っているのかな?そんな息子を見ていて私も切なくなる。一緒にいられなくてごめんね。

入院した週末に主人が東京から来て、しばらく息子は埼玉の主人の実家にお世話になることになりました。その間主人も埼玉の実家から職場に通い、できるだけ息子の相手をすることに。今までで2ヶ月に1回は主人の実家に遊びに行ったり、私がつわりでしんどいときに一週間親子でお世話になったりはしたけど、義理のお母さんに息子のお世話を全て任せるなんてもちろん初めてのこと。アレルギーっ子の息子でも食べられるご飯をご馳走になったことあるけど、ご飯を食べさせたり、オムツを替えたり、お風呂や寝かしつけなんてお願いしたことなかった。しかもあらかじめお世話の手順を説明する余裕もなかったから、義理のお母さんにとって本当に大変だったと思う。主人にとっても今までになく息子のお世話をした期間じゃないかな。私の退院が近くなるまで一ヶ月半、息子は埼玉にいました。その間たまにテレビ電話や写真で息子の顔は見られるものの、直接会うことはありませんでした。ちなみに主人が息子を埼玉に連れて行く最後の面会で号泣したのは息子ではなく、私。息子はパパに会えて嬉しそうでした。息子よ〜ママのこと忘れないでね。息子と会えない期間は息子が喜ぶようにと息子のためにフェルト手芸をしていました。

息子に再会したのは一ヶ月半後。私の退院が翌週に迫った週末、息子と主人が兵庫に来ました。息子は久しぶりに実物のママを見て驚いているのか、困惑しているのか、硬直していました。今回も自分から寄ってこないのは同じですが、表情が明るい。チラッとたまにこっちを見てくれる。帰り道で少し「ママ〜」と泣いていたようですが、面会を重ねるにつれて病院でママに会うのに慣れたようで自然な姿を見せてくれるようになりました。

息子が兵庫(私の実家)に戻ってきて一週間後、私も退院することができ、また一緒に生活できることになりました。私の入院中、主人の実家と私の実家にいた息子は話に聞く限り母不在が理由でギャン泣きすることもなく、普通に過ごしていたようです。が、やはりずっと寂しさを我慢していたようで、うちで一緒に生活できるようになるとママにべったり。それまでばぁばとお風呂に入ったり寝たりしていたはずですが、全てママじゃなきゃ駄目。ママが見えてなきゃ駄目。日が経つにつれてばぁばのお世話も受け入れるようになりましたが、基本ママがいなきゃ駄目。退院後2週間経って、やっとママべったりがおさまってきました。下の子が生まれる前に上の子とゆっくり過ごせる時間を持てて良かった。


自分の入院によってこんなに周りに迷惑をかけるとは思っていませんでした。小さい息子をはじめ主人、義理の実家、自分の実家にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。皆本当にありがとう。

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